リッカルド・シャイー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ブルックナー・交響曲第4番他
〜違うよね。やっぱ違うよね。〜
<曲目>
メンデルスゾーン 交響曲 第5番 ニ短調 op.107「宗教改革」
ブルックナー 交響曲 第4番 変ホ長調 WAB.104
「ロマンティック」(ノーヴァク版)
リッカルド・シャイー(第19代カペルマイスター(楽長))指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
よこすか芸術劇場
おそらく今年最後の演奏会になる本日。
トリを勤めるのは、期待のライプツィヒ。
むー。すごい。やっぱり、一流。
期待を裏切らないサウンド、さすがの歴史と伝統…。
ひとことで言うなら、キーワードは「凝集感」。
こってりとした、厚みのある、なのに重苦しくはない響き。
きらきら輝くというよりも、どっしり、ねっとり(良い意味で)。
もの凄い大人数で演奏しているのに、あたかも分厚い室内楽かのようなまとまり。
う〜ん、これはすごい。
hrのような、機械的にクールな響きではなく、
もっと、有機的で濃厚な世界。
ゲヴァントハウス管は、そういうサウンドという印象を受けた。
音質的な傾向は、ウィーン放送響にも似ているけれど、
もっと濃厚な、もっと緻密な、もっと「ねっとり」とした味わいがある。
メンデルスゾーンの中間楽章、フルートソロに、
オケが「ジャジャーン」と被る部分、
あの響きが、冗談抜きで本当にパイプオルガンに聴こえて、
身を乗り出して「オルガンなんてあったか!?」と捜してしまったくらい。
ロマンティックの冒頭も、
弦のトレモロの幻想的なことといったら、もう。
ホルンの響きの余裕と美しさ、
破綻のないハーモニーやリズム、
もともとシャイーさんの曲作りはそれほど大好きというわけでもなかったので、
今日はとにもかくにも、ゲヴァントハウス管のサウンドに浸った演奏会。
メンデルスゾーンの宗教改革は、
「緻密。カンペキ。」
という印象。
それに比べると、ロマンティックは、
本当に細かいアンサンブルの乱れはあったかも知れない。
(ツアーのラストで疲れもあったのかな?)
でも、それでも、そんなことはどうでもいいくらい、
根本的な完成度がめちゃくちゃ高いと感じたし、
このサウンド、「ねっとり感」は、そうそう味わえまい・・・。
う〜ん、このオケのロマンティック、
次回は、ブロムシュテット氏のタクトで聴いてみたい。
(でも、シャイーさん、ロマンティックのオーラスは見事でした)
曲中、いわゆる“ブルックナー休止”のたび、何度、
その残響のハーモニーに、
「あぁ・・・、美しい・・・」
と思ったことか・・・。
こんどは、ぜひ、シュターツカペレ・ドレスデンを味わってみたいもの。
これまで、ブルックナーは日本のオケで3回聴いたことがある(はず)。
4番ノヴァーク、8番ハース、8番ノヴァーク。
でも、ぜんっぜん印象に残ってない(笑)。
今日のロマンティックが、初めて記憶に残るブルックナーになりそうだ。
最後に。
よこすか芸術劇場は初めて行ったけど、
バルコニーの横向き(ステージと完全に直角)の位置は、
あまりにも舞台の視界が悪過ぎてオススメできない。
せめて、直角の線が半円に至る部分(座席番号22番以後?)、
ここを取った方が良い。多少価格が高いとしても。



